計量器・はかり・計量法解説
【第5回】デジタルはかり
店長の白石です。第5回目は、デジタルはかりについて簡単に説明します。
一般的には、デジタルはかりと呼ばれることが多いですが、その他にも、デジタル上皿はかり、デジタル台はかり、デジタル体重計、デジタルベビースケール、デジタルヘルスメータ、デジタル天秤(天びん)、電子天秤(天びん)等と呼ばれる場合もあります。計量法上は、電気式と呼ばれています。電気式はかりを分類すると、電気抵抗線式はかり、誘電式はかり(音叉振動式はかり)、電磁式はかり、その他の電気式はかり(光電式ばね式指示はかり等)に分類されます。
電気抵抗線式はかり(ロードセル式)
デジタル上皿はかり、デジタル台はかり、デジタル体重計、デジタルベビースケール、デジタルヘルスメータ、デジタル料金はかりなど構造が比較的簡単でコストが安いため、数多くのデジタルはかりに使用されています。
誘電式はかり
以前、大和製衡が作っていたデジタル上皿はかり(UDS-1000、UDS-1100)やデジタル料金はかり(R-210、R-310、R-510)がこれにあたります。
現在では、デジタル上皿はかりは電気抵抗線式はかりに移行しており、デジタル料金はかりR-210が製造販売されていましたが数年前に廃番となり、現在では大和製衡では。誘電式はかりは製造されていません。
そして、音叉振動式はかり(音叉式)も分類上は誘電式はかりにはいります。
1983年、新光電子が音叉式センサを使用して誕生した世界初のはかりです。
A/D変換を必要としないため、長期安定性、センサの消費電力、対ノイズ性、ウォーミングアップの優れた製品です。
当店が販売しているデジタル天秤(天びん)、電子天秤(天びん)、個数計の多くがこれにあたります。
電磁式はかり(フォースバランス式)
高精度の計量ができる、デジタル天秤(天びん)、電子天秤(天びん)がこれにあたります。以前は、デジタル天秤あるいは、電子天秤といえばほとんどが電磁式はかりでした。しかし、現在では音叉振動式はかりの出現により割合に変化が生じています。但し、目量が1mgより小さいデジタル天秤については、電磁式はかりの割合がほとんどです。
光電式ばね式指示はかり
デジタル料金はかりが発売された当初は(約30年前)、メーカのイシダ、クボタ、大和ともに光電式ばね式指示はかりでした。これは、商業用ばね式はかりに、はかり機構の変位量を光電パルスに変換する構造を追加したはかりでした。しかし、電気抵抗線式はかりや誘電式はかりに取って代わり今では、ほとんど見ることもありません。
- 2017.10.19
- 16:24
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